バターとマーガリン、普段はどっちを食べますか?どっちが好きですか?
私は断然、バターが好き。マーガリンは脂っぽくて苦手です。
栄養価も違うので、使うならバターだと思っています。
でも、この2つは何が違うのか、改めて聞かれるとわからないという人も多いのではないでしょうか。私もよく分かっていませんでした。
今さら聞けないバターとマーガリンの違いについてまとめました。
どっちも脂質ですから摂り過ぎは禁物ですが、選ぶならバターがいいと思います。
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バター、マーガリン、どちらも脂質なんだけれど

バターは生クリームから作られるし、マーガリンは油。どちらも脂質を含んでいることには違いがないのですが、あの風味の違いはどこからうまれるのでしょうか。
- バター:乳脂肪分80%以上
- マーガリン:油脂80%以上
この違いです。
マーガリンの油脂は何でもいいので、バターとマーガリンの違いはおおまかにいうと「乳脂肪分」を使っているか「油脂」を使っているかの違いです。
生乳の脂肪分をぎゅっと凝縮したのがバター
乳脂肪分というのは生乳の脂肪分です。
生乳を殺菌すると牛乳になりますが、その牛乳を高速で遠心分離すると牛乳の中の脂肪分が集まります。これが生クリームです。
ただ、正確には「クリーム」って言うらしいですけどね。つい、「生クリーム」って呼んでませんか。
で、このクリームを撹拌するとバターになるんですね。
乳脂肪分の高い(42%くらいがいいと思う)のクリームを買って来て、ペットボトルの中でシャカシャカするとバターが出来ますもんね。
ちなみに、かき混ぜただけの段階では無塩バター、塩を加えればいつも食べている加塩バターになります。
いってみれば脂の塊なのでかなりカロリーは高いです。でも、牛乳の栄養素をぎゅっと凝縮しているので、栄養価は高いんですよ。
ビタミンAは牛乳の10倍もあるのだとか。
ビタミンAは肌荒れ予防など皮膚の健康にも欠かせないビタミンです。特に緑黄色野菜との相性が◎。
人参とかピーマン、ブロッコリーなどの色の濃い野菜に含まれるビタミン類はβカロテンといって、体内でビタミンAに変わります。
ビタミンAやEは脂溶性ビタミンなので、脂と相性がいい。だから、緑黄色野菜のバター炒めなんて、美容には最高なんですよ。
ビタミン含有量が抜群のグラスフェッドバター
グラスフェッドバターってご存知ですか?
普通の牛は穀類を食べて飼育されていますが、グラスフェッドバターを作る生乳を出す牛たちは、「自然の牧草100%」で育っているんです。
だから、栄養価が全く違う。ビタミンが豊富で、濃厚な味わい。
「完全無欠のバターコーヒー」にも使われますね。
バターコーヒーについては、こちらの記事も読んでみてください。
普通のスーパーではまず売っていないので、輸入食料品店かインターネット通販で買えます。
1kgとか結構な量で売っているのでお値段もちょっと高めなんですけど、普通のバターだって200gで400円くらいしますよね。
1kgで3000円以下の物もあるので、そんなにバカ高くはないかも。
無塩だからパン作りにも使えるし、これを試してみようと思っています。
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マーガリンは柔らかくて使いやすい
マーガリンは元が油なので、それを乳化させた物だから、柔らかいのが特徴ですね。
冷蔵庫で冷やしておいても硬くならないから、パンに塗りやすいです。
バターは出してすぐにパンに塗ると、パンがぼろぼろになって悲しい思いをすることもありますが、マーガリンにはその心配がありません。
マーガリンの始まりは1869年。ナポレオン3世の時代に、不足していたバターの代わりに考案されたのが今のマーガリンの元になったのだそうです。
ちなみに、油脂分が80%未満のものはマーガリンではなく「ファットスプレッド」という分類になります。
買う時には表示をチェックしてみてくださいね。
マーガリンは健康によくない?

マーガリンで気になるのはトランス脂肪酸ですよね。
「トランス脂肪酸は身体によくない」と書かれた本はたくさんあるし、欧米がトランス脂肪酸への規制を強めているなどというニュースをみると、マーガリンは身体に悪いのではないか?と思ってしまいます。
そもそもトランス脂肪酸とは何か。
油に水素を添加すると、トランス脂肪酸が出来やすくなる。このトランス脂肪酸、摂りすぎると悪玉コレステロールが増えて、善玉コレステロールが減ってしまうといわれています。
そのせいで、心臓病のリスクが高まる、だから欧米では「トランス脂肪酸を減らそう」という動きになっているんですね。
で、マーガリンを作る時に、水素点化した油=固まりやすくした油を使うから、マーガリンはトランス脂肪酸がたくさんあって健康によくないといわれているんです。
たしかに、「食べるプラスチック」なんていって、かなり不安をあおっている本も見かけますね。
ただし、マーガリン工業会のいい分もあるよ
マーガリン工業会の言い分としては、
- トランス脂肪酸は自然界にも存在する成分である
- 欧米と比べて日本人のトランス脂肪酸摂取量は少ない
- むしろリノール酸の摂り過ぎの方がよくない
ということです。
詳しくは「マーガリン工業会 分析結果と見解」を見てもらった方がいいと思います。
たしかに、欧米化している食事を考えると、マーガリンのトランス脂肪酸だけを悪く言うのはどうかなという気がしますね。
マーガリンを食べなくても、揚げ物ばっかり食べてるとか、お菓子ばかり食べてるとか、そんな食生活をしていたら健康によくないですからね。
しかし私は絶対にバター派です。こればっかりは好みです。だって、美味しいんだもん。
まとめ:バターは生乳の脂肪分、マーガリンは油
バターは牛乳から作られます。
生乳の脂肪分を固めたのがバターです。
マーガリンは油から作ります。
原料が違う、ということでした。
どっちがいいかは好みですが、私はバターが好きです。
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